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ここでは、制作会社のデザイン作業を効率化するために有効な対策を紹介します。
デザイン作業が効率化されれば1つの案件にかかる時間が短くなり、受注数が上がる(利益がアップする)ほか人件費の削減にもつながります。さらに、作業時間が減ることでアイディア出しなどにかけられる時間が増えるため、1つの案件の密度(完成度)も高くなります。
それでは、メリットだらけの「デザインの効率化」を実現するための対策を見ていきましょう!
デザインの基礎が身に付いていないデザイナーは、作業が遅くなりがち。なぜなら、デザインの基礎には、“作業を短縮するために必要なノウハウ”が詰まっているからです。
そのため、デザインの基礎がしっかりと身に付いているデザイナーは、作業におけるミスなども少なく、同じく仕事でもスムーズに終わる傾向があります。 デザイン作業を効率化させるには、まずデザイナー自身にデザインの基礎を習得させることが大切といえるでしょう。
デザイン業務における「イメージ作業」とは、以下に挙げるような作業です。
一方、論理的作業とは、以下のようなものです。
どれも、同じ案件を進める上で発生する業務ですが、「イメージ作業」と「論理的作業」では、使う脳が異なります。イメージ作業は「右脳」、論理的作業は左脳です。
そして、右脳と左脳を同時に使う(イメージ作業と論理的作業を同時に行う)と、脳は疲れやすくなり、仕事の効率が落ちる原因になります。
例えば、以下のような仕事のやり方ですね。
そのため、デザイン作業を効率よく進めるには、なるべくイメージ作業と論理的作業を分けて行うことが大切です。
2つの領域の作業を同時に担当しているスタッフがいる場合は、社内(部署内)の仕事の振り分け方を考えたほうが良いかもしれません。
デザイン作業の効率化が図れない人は、1日の中での仕事の組み立て方・スケジューリングが苦手な傾向があります。具体的には、脳の性質を考慮せず、機械的に1日のスケジュールをしてしまうのです。
脳には、「働きやすい時間」と「働きが鈍くなる時間」があります。そのため、こうした脳の性質を無視した仕事の組み立て方をしてしまうと、作業の効率が落ちる原因になるのです。
そのため、「脳が一番活発な午前中のうちに重要な作業を終わらせる」「脳の活動が鈍る夕方以降は、頭を使わない雑務を振り当てる」など、脳の性質をうまく活用した1日のスケジューリングを、社内(部署内)で実践してみましょう。
タスクの重なりなどが把握できる、ガントチャートを使ってみるのもおすすめ。ガントチャートについては、以下のページで解説しています。ガントを使ったことで課題が改善された現場の事例も掲載しています。
デザインデータの確認依頼や修正指示、案件情報のやり取りなどにかかる手間は、意外とバカになりません。やり取りする人数や抱えているプロジェクト数が多ければ、なおさらです。
それだけでなく、デザインしている時間よりも、むしろ過去の案件データを探したり、イラレで作った修正指示をディレクターのためにPDFに書き出したり、重いデータをストレージにアップするために圧縮かけたり…そんな時間のほうが多いなんていうのはザラ。
そういった作業をまるっと削減できるツールを導入すると、速攻解決します。逆に言うと、ここをツール以外で削減しようと思うのはかなり難しいと言えます。
クリエイティブにジャストなツールは以下で紹介しています。
このページで紹介した「デザインの効率化」は、ブラックなデザイン会社にならないための有効な対策のひとつです。その他にも4つの対策方法があるので、ぜひそちらもチェックしてみてください!
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