公開日: |更新日:
コンサルティング業界でプロジェクト管理ツールを導入した会社の事例を5つ紹介します。現在導入を検討中の方は、実際の導入企業の導入理由や効果などを参考にしてください。
株式会社いつも.は、EC領域においてWEB経由の集客・販売を支援しているコンサルティング会社です。集客からコンサルティングまで自社で一貫してサポートできるワンストップ型の支援体制を強みとしています。
AdFlowは、制作現場におけるクリエイティブ業務を効率化する一元管理ツールです。AdFlowの開発会社であるクリエイターズマッチは制作会社でもあり、自社が携わる制作現場を業務効率化するためにツールを開発したという経緯があります。制作現場から生まれた管理ツールとして、現在は業界業種問わず多くの企業に役立てられています。
株式会社いつも.では、クライアントとの連絡手段が担当者ごとに属人化しており、メールタイトルの設定やローカル環境におけるデータ管理が統一されていませんでした。そのため、担当者ごとに抱えている案件の数や進捗状況を確認するのに多くの工数がかかっていたほか、担当者変更の際の引き継ぎ業務が煩雑になるなど、多くの業務負担が生じていました。
株式会社いつも.は業務改善のため、AdFlowを含む複数のプロジェクト管理ツールを比較しながら導入を検討しました。その中でも、社内外から案件の進捗状況が確認しやすい点、メンバーごとに情報へのアクセス権限を細かく設定できる点などが決め手となり、AdFlowの導入を決めたといいます。また、プロジェクトだけでなくクリエイティブも管理できることも評価ポイントでした。
AdFlow導入後は、担当者ごとにプロジェクトの数や内容、ステータスなどがひと目で確認できるようになり、案件管理の抜け漏れやミスが減りました。また、過去にどのようなデザイン案が採用されたかなどのナレッジも蓄積できるようになり、デザイナーたちのノウハウ共有にも役立っています。制作したクリエイティブの受け渡しは、依頼ごとにスレッドを分けて管理しているため、過去のやり取りの履歴や今の状況を確認しやすくなり、より品質の高いサービスの提供が可能になりました。
アイ・ピー・エスは1997年に創業して以来、20年間以上にわたってSAP社が提供するSAP ERPを専門に取り扱っているコンサルティング会社です。SAP ERPの導入や本番稼働後のシステム運用および保守を通じて、顧客の業務改革を支援しています。
タスクワールドは、部署間およびスタッフ間における迅速かつ細やかなタスク連携をサポートするプロジェクト管理ツールです。直感的に認識しやすい操作画面で案件を視覚的に管理できるほか、ユーザー数5名までであれば無料で導入できる点も特徴です。
アイ・ピー・エスではタスクワールドを導入するまで、プロジェクトに関するメソッドやノウハウはすべてエクセルのような表計算ソフトを用いて管理・共有していました。このやり方ではメンバー間での条項共有に工数がかかり、ほしい情報にアクセスしづらいといった課題が発生していました。自社が取り扱っている商材の導入メソッドをメンバー間で共有・標準化するために、情報管理ツールの導入を検討し始めました。
情報管理ツールの導入に際しては、タスクワールドを含む複数社のプロダクトを比較検討したといいます。アイ・ピー・エスの場合は情報管理ツールの導入目的が明確だったため、必要な機能が揃っているかどうかと、リーズナブルな費用で導入・運用できるかどうかが重要ポイントでした。これらのポイントに最も合致したため、タスクワールドの導入を決めました。
タスクワールド導入後は、クライアントの課題や開発するプログラムなどあらゆるタスクを設定し、具体的な作業内容をサブタスクとして盛り込むことで、取り組むべき業務を明確化できるようになりました。さらに、アイ・ピー・エスは社内だけでなくクライアントにもIDを発行してタスクワールドにアクセスしてもらうことで、プロジェクトの進行状況をリアルタイムで共有しています。これにより、社内外での余分な確認作業が不要になり、仕事のしやすい環境が実現したとのことです。
シタシオンジャパンは、主に法人向けにマーケティングサービスを提供している会社です。マーケティング領域におけるコンサルティング、リサーチ、データ分析を実施しているほか、消費者向けサービスとして診断事業(個人の意思決定を支援するサービス)も展開しています。
Stockは、シンプルな機能が特徴的なチーム情報管理ツールです。従来のチャットツールと異なり、重要な情報が流れていくことがなく、タスクの抜け漏れを防止します。他にも、ノート機能など一部の機能はオフライン環境でも利用可能、ビジネスチャットツール「Slack」と連携可能、一度削除したデータも30日間は保存される誤削除防止機能など、「あったらうれしい」という役立ち機能を搭載したソリューションです。
シタシオンジャパンでは、常に50から100のプロジェクトを同時並行で抱えており、どのプロジェクトも活発に動いているため情報管理の効率化が必要でした。従来のチャットツールでは全ての情報がタイムライン上を流れ去ってしまうため、メンバー全員で共有すべき情報をしっかりと残すことができて、いつでも簡単に検索・アクセスできるツールの導入が急務でした。
シタシオンジャパンがStockを導入する決め手となったのは、「簡単に情報をストックできる」というツールのコンセプトと機能でした。35名ほど在籍している従業員全員が必要な情報を一元管理できて、プロジェクトごとにチーム内の情報共有が活発になることを目的に、Stockを本格導入しまし。
Stockを導入するまでは担当者ごとに「Wordでまとめる」「Excelでまとめる」「EverNoteでまとめる」「メールでまとめる」など属人化していた情報管理が一元化したことで、メンバー間の情報共有が活発になりました。「大事な情報はStockに残しておけばいい」というルールがメンバー間で共有され、プロジェクトの進行状況から社内会議の議事録まで様々な情報が効率的に共有されるようになったといいます。
シンカは、国内の中小企業を中心として組織コンサルティングを提供する会社です。具体的には、組織体制の見直しや人事評価制度、採用・育成、働き方改革など、幅広い分野において施策立案から実行まで一貫してサポートしています。
Reforma PSAは、株式会社オロがクラウドERP「ZAC」を作り上げる中で蓄積したノウハウを活かして、IT・広告・WEB制作・コンサルティングなどクリエイティブ業界に特化させた管理ツールです。業界特有の商習慣に対応した便利な機能群を、低価格で導入できます。
シンカでは情報管理ツールを導入するまで、売上や原価、案件の進捗、受注確率といった経営数字を全てExcelで記録・管理しており、週に一度の経営会議で共有するという方法をとっていました。当時はExcelの更新頻度が低かったため集計されたデータが最新のものなのか分からず、経営陣からすると現場の実態が把握できない状況が続いていました。
当時シンカに在籍していたとある従業員がオロの営業担当者と知り合いだったことから、会計管理を強化するシステムとしてReforma PSAを紹介してもらったといいます。コンサル業務に特化したReforma PSAは業務管理のノウハウがひとつ一つの機能に落とし込まれており、システムの機能に合わせて自社の業務フローを見直すことで業務改善が実現できると考え、本格導入を決めました。
Reforma PSAの導入後は、以前から課題となっていた「集計された数字は正しいのか」という確認作業が不要になり、大幅な業務効率化が実現しました。新型コロナウイルスの感染拡大によって経営に影響が出たときも、Reforma PSAを見れば将来の売り上げや利益を正確に予測できるため、「今、何をすべきなのか」という経営判断をスピーディに実行するうえでも役立ったといいます。
Fast Fitness Japanは、アメリカ発症の24時間営業型フィットネスクラブ「Anytime Fitness」を日本国内でフランチャイズ展開している会社です。アメリカ本部とフランチャイズ契約を結び、2010年に日本国内で第1号のジムをオープンして以来、2020年までに500店舗をオープンするなど成長を続けています。
kintoneは、東証一部上場の国内大手ソフトウェア開発会社のサイボウズ株式会社が手がける情報一元管理ツールです。豊富なAPIや100種類以上の連携サービスを生かした高い拡張性や、誰でも簡単に使える操作性から、あらゆる業種で業務効率化に役立てられています。
Fast Fitness Japanではアメリカ本部をはじめ、国内各地に展開するフランチャイジー、店舗スタッフなど、様々な関係者と契約書をやり取りする必要があります。システム導入前はそのすべtネオ契約書が紙媒体で取り交わされており、業務が煩雑になっていました。契約書の受け渡しという特定の業務のみを効率化するためのツールを低コストで導入するために、担当者の白水氏は複数社のシステムを調べ始めたといいます。
「日本国内で作られたシステムであること」「無料トライアル期間があること」という理由から、kintoneの試用を始めたのち、白水氏はkintoneに契約管理だけでなく様々な業を効率化できる可能性を感じました。汎用性が高いツールでありながら、導入コストや運用コストを低く抑えられる点も自社のニーズと合致し、kintoneの本格導入を決めました。
当初の導入目的であった契約書管理システムは、無料トライアル期間の30日間で完成しました。システム開発は未経験の白水氏でも、直感的なドラッグ&ドロップ操作だけで画面をデザインできたのが大きな成功要因だといいます。他にも店舗管理や議事録管理、トラブル報告などあらゆる業務に関するアプリをkintoneで作成し、導入からわずか4ヶ月の間に90個の業務効率化アプリが出来上がったとのことです。