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新聞・出版・通信業界でプロジェクト管理ツールを導入した会社の事例を2つ紹介します。現在導入を検討中の方は、実際の導入企業の導入理由や効果などを参考にしてください。
株式会社日本経済新聞社は『日本経済新聞』などの発行を通じて、経済情報をはじめ日本の最新ニュースを伝えています。その他、情報デジタル媒体『日経電子版』の運営や、各種出版・放送・文化事業・イベント主催などにも携わっています。
Backlogは開発部門から人事・総務部門、マーケティング部門まで幅広いビジネス領域でチームのコラボレーション促進に役立てられているツールです。36種類のキャラクターアイコンやスター機能などを使って、チーム内の円滑なコミュニケーションを実現します。
株式会社日本経済新聞社のデジタル部門では従来、開発業務の指示書からインフラ構築における構成図まで、プロジェクト関連ファイルはすべて社内の共有フォルダに保管していました。次第にファイルの保管料は膨大になり、最新版のファイルがどこに格納されているのか検索しづらいという課題がありました。
今回、Backlogの導入を決定づけたのがWikiと呼ばれるメモ機能です。リンク共有やPDF化にも対応しているこのWikiはMarkdown記法で文書を簡単に整理できるため、チーム内でプロジェクトの進捗をより効率的に共有できるようになります。チームメンバーが自由に編集したWikiの内容はメンバーにメールで通知できる他、バージョン管理にも対応しているため過去の編集履歴を参照することも可能です。
日本経済新聞社では、Backlogを600アカウント導入して業務改善を図りました。600アカウントという大規模導入によって業務の属人化を防ぎ、迅速な業務引き継ぎを実現したといいます。こういったWiki機能をインフラチームのノウハウ共有場所として活用することで、プロジェクト全体にも絶大な効果をもたらしています。
エルゼビア・ジャパン株式会社は医療・医薬、科学技術、法律、ビジネス分野における世界最大規模の情報出版企業グループであるリード・エルゼビア・グループに所属する日本法人です。看護師が看護技術を動画で学べるeラーニングツール『ナーシングスキル日本版』を運営しています。
JECTORは大容量ファイルを共有できるクラウドストレージで、社内外におけるコミュニケーションの円滑化に貢献するITソリューションです。ユーザーごとの6段階権限設定など万全のセキュリティ対策に加えて、ファイル便やアップロード専用URLの発行など便利な共有機能、ファイルごとにコメントを残せる機能など、便利な機能が豊富に搭載されています。
エルゼビア・ジャパン株式会社は、自社が提供しているeラーニング動画250本のうち85本を半年間でリフレッシュ、リニューアルする必要がありました。数本の動画をリニューアルするだけであれば、従来通り電子メールを用いてデータを共有できるものの、85本の動画作成すべてをメールでやりとりするのは極めて非効率的であるため、新たなワークフローの構築が必要でした。
eラーニング動画のリニューアルには、技術監修を行う看護師や台本を作成する編集者、現場のディレクター、カメラマン、出演者など多数の社外関係者とプロジェクトを共有する必要があります。従来のファイル便やメールでのやりとりでは業務工数が膨大になるため、オンラインストレージで大量の動画や台本を共有できるJECTORを選びました。
『ナーシングスキル日本版』のeラーニング動画は実際の病院施設を借りて撮影されたため、限られた時間の中で効率的に撮影する必要がありました。そんな中で、JECTORはモバイル経由でのテザリングでも即座に映像を流せるだけでなく、メンバー管理や台本管理もJECTOR内で一括化できたため、迅速かつ大量のデータ共有が必要な動画撮影も効率的に実施できたとのことです。