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属人的になりがちなクリエイティブ関係の制作スケジュールやタスク管理を最適化するには、個々の成長スピードや、教育コストを考えると、便利な管理ツールを利用するのが正直、近道でしょう。
当サイトが調査した中で、クリエイティブ業界特化のプロジェクト管理ツールは9つ。そのすべての機能を分解し、クリエイティブの管理を大きく「現場」「経理」の2つに分けて、その目的ごとに最適な管理ツールをご紹介します。
クリエイティブ制作に必要な7つの機能、チャット・コメント機能、ガントチャート、オンライン校正、デザイン管理、ファイル管理、素材アーカイブ、スマホ対応というすべてを備えており、他ツールの立ち上げが一切いらなくなります。
AdFlowは6月に月刊『販促会議』※1、『Web
Designing』※2にて掲載されました。気にる方はそちらもチェックしてみてください。
※1:日本で唯一の「販売促進」専門誌
※2:プロ・アマ問わず、すべてのWebクリエイターに向け、サイト構築のための基礎知識からデザイン、テクニックなどを紹介している雑誌
制作を一元管理して
細かい工数を大幅削減
案件ごとにガントチャートを作っていると、1案件ごとに少なく見積もっても10分はかかっています。
AdFlowでは最初に設定さえすれば、納期を登録しただけでガントチャート自動で作成されるので、毎案件ごとのスケジュール作成の手間がなくなります。
2.複数のコミュニケーションツールの使用の課題複数のツールでやりとりをしていると、どこにどの情報があるのか、わかりにくい上、検索しても複数のプロジェクトの情報がひっかかったりすることも。
AdFlowでは、プロジェクトごとにチャット機能があるので、すべてのやりとりをその部屋で済ませることができます。案件ひとつで、社内のメンバーだけのチャット、外部(クライアントやパートナー企業)との部屋があるため、使い分けも自在。
3.データの変換作業の課題ディレクターのPCにIllustratorやPhotoshopが入っていないために、デザイナーがいちいちPDFに変換していたことも多いはず。AdFlowにはプレビュー機能がついているので、1回約3分・1日に3回変換作業をしていると考えると、1日9分・1ヶ月20営業日として、「1ヶ月で180分」もの削減効果が得られます。
4.過去のデータや素材の検索の課題必要な素材やデータを探すのに共有フォルダの命名規則などが乱雑で中々見つからなかった…なんていうことは、この業界にいる人間なら誰でも体験したことがあるはず。
AdFlowでは、自由にキーワードやタグ付けすることが可能で、企画書・デザインなどジャンル毎に保存できるので、検索もしやすくなっています。
5.データの最新版がどれかわからない課題「先祖返り」という忌まわしきものを防げる機能がAdFlowにはあります。クリエイティブの初稿から最新稿が“見える化”され、常に最新のデータファイルが確認できるので、最新データの所在がわからず探したり、デザイナーが修正を迷ったり、社内での齟齬が生まれることがなくなります。
管理時間が減れば、業務が捗る!
AdFlowの導入事例を見ると、「1日2時間の業務時間」「1クリエイティブあたりの制作工数66%削減」「制作量は3倍増」「人件費1000万円削減」など、具体的にどのくらいの効果が得られたのかを語っているものが多くあります。
ひとつひとつの削減効果は小さいように思えますが、実は多くのクリエイティブ制作の現場では、こういった管理作業が積み重なって、クリエイティブへ向き合う時間を奪っているので、“ちりつも”工数を減らしていくというのは、実に理にかなっています。
引用・事例参照元:合同会社DMM.com
https://adflow.jp/interview/2355/
合同会社DMM.com
すべての情報をAdFlow上に一覧化できる!
サービス内で使用する画像制作点数は、数万点...。管理も大変でミスが頻発していた。
AdFlow導入後は修正前のバージョンとの違いがひと目で分かるので修正のチェックがしやすくなり、また直接ビジュアルに丸を付けてコメントを書き込めるので指示出しも齟齬がなく、手戻りを減らすことができました。
利用する機能や利用人数、ストレージ容量、オプションの有無などにより料金が異なります。制作課題に応じた見積もりが必要となるため、導入を検討している担当者は気軽にお問い合わせください。
また導入サポートについては、ヘルプページからの操作マニュアルの閲覧機能のほか、専任担当者による初期設計や操作レクチャー、および操作や機能についての電話・メールサポートに随時対応しています。
社名:株式会社クリエイターズマッチ
所在地:東京都千代田区内幸町1-1-6 NTT日比谷ビル9F
会計や数字を把握してプロジェクト損益管理を実現
「クリエイティブ管理ツール」でGoogle検索して出てきた32つのツールの中で、2021年1月現在、クリエイティブ業界に特化した、唯一の管理会計ツール。
制作会社が苦手な経営・経営予測・経費や定量的な人材評価などを可能にします。経営・営業・経理が使うツールであって、制作者が使うのはオプションの勤怠機能のみ。
管理用のエクセルが複数あり、二重入力や齟齬が多く発生する、月末になって把握していない請求書が届いた…ということがReforma PSAであれば防ぐことができます。
業務管理をReforma PSAで一元化することにより、営業と経理のシームレスな連携が可能。請求や支払いなどの経理業務抜け漏れを防ぐアラート機能もあります。
2.人件工数管理のおける課題プロジェクト毎の稼働時間、予定作業時間と実動時間の誤差の把握ができていないことで、人事評価が定性的な印象になってしまうというクリエイティブ業界あるある。
感覚値だった工数情報を入力することで、予定と実績の工数を対比して進捗をタイムリーに把握でき、また作業時間と売り上げに応じた定量的な評価も実現します。
3.クリエイティブ管理会計における課題直近の数字しか把握できず、売り上げ予測が大きくブレたり、年次の予定を立てるのが苦手…。クライアント別、セグメント別の損益分析ができていないなど、会計に課題を抱える会社は多いでしょう。
Reforma PSAでは、集計・計算を自動化し、多方面からの集計軸でレポーティングを可能にします。3ヶ月・半年先の売り上げや利益の見込みを“見える化”して、経営判断をサポートします。
4.案件管理における課題案件が終わったあとに赤字が判明したり、それに対する具体的な要因もわからない。未来の案件が把握できないので、人員の確保やアサインがいつも唐突といった案件管理における課題の数々。
Reforma PSAで案件ごとの外注・労務費を管理したり、受注前の案件から予定作業時間を管理することで、解決に導くことができます。
制作部門の苦手分野をすべからくフォロー
正しい人件工数管理や会計処理などがザル管理になっているクリエイティブ制作会社は、とくに小さい会社では多いはず。
安定した経営を行うためにも、Reforma PSAを活用していくことをおすすめします。
引用元:Reforma PSA
https://www.oro.com/reforma-psa/casestudy/case-106.html
クリエイティブアローズ
「数値予測の精度が大きく向上」
売り上げに対して仕入原価や経費を紐づけて管理しています。
あらかじめ引合の案件を登録することで、大まかな数字の見込みを管理できるようになしました。また請求書は発注書などを管理し、担当者が請求書や発注書の出力ができるため、以前のような業務の一極集中を回避できるように。
システム上で発注書の金額と請求書の金額を一元管理しているため、金額の誤差を管理する手間も省けます。業務の効率があがり、数値予測の精度も大きく向上しました。
初期費用は0円。月額費用は、利用する人数や機能によって変動します。料金の詳細については個別で見積もりを提示しているので、導入を検討している担当者は気軽にお問い合わせください。
また導入を検討中の企業に対しては、コンサルタントがオンラインデモによるサポートを実施。システム導入後も、初期ラーニングや導入支援サービス、動画マニュアル、FAQ資料、チャットなどを通じた手厚いサポートを提供しています。
社名:株式会社オロ
所在地:東京都目黒区目黒3-9-1 目黒須田ビル
クリエイティブの校正、FBをいかに楽にするかに特化したツール。
静止画・動画・音楽など、ほとんどの拡張子をBrushup内でプレビューし、そのまま指示を書き込むことができます。
WebサイトもBrushupでスクショし、そのままBrushupにアップロード・レビュー可能。
関連部門の承認作業が多く、効率的な生産活動が制限されていた千寿製薬。各種資料の紙媒体での出力や保管など、昔ながらのシステムも業務の足枷となっていました。
Brushup(ブラッシュアップ)を導入して以来、承認フローがシステム上で行われるようになり業務が格段に効率化。テキストや静止画、動画などの形式で資料を保管できるようになったため、業務全体の効率化と正確性が向上しました。
エントリープランは無料、ライトプランは月額1,078円(1アカウント)、スタンダードプランは月額1,408円(1アカウント)、エンタープライズプランは要見積もりとなります。詳細は同社公式HPの「料金シミュレーション」でご確認ください。
※費用は2021年10月の情報です
デジタル資産の一元管理を目的とした、デジタルアセット管理(DAM)ツールCIERTO。
データの検索や受け渡しがオンラインで行えるため、業務効率が向上します。
制作フローを一元化する機能、著作権情報管理機能なども搭載。
約4,000人のクリエイターを抱えるアクア。膨大な人数のクリエイターを前に、それぞれの実力や絵柄の特徴を把握できずにいたそうです。データ検索やサンプルイラストの収集にも時間と手間がかかり、本来の業務を圧迫している状況でした。
CIERTO(シエルト)を導入後は、独自の管理項目とイラストプレビュー機能を紐づけたシステムを構築。効率的なイラストデータ検索の効率化、スピーディなクリエイター選定が実現し、全体としての生産性が向上しました。
ライセンス契約、またはクラウドサービス契約などの導入形態等の違いにより費用も異なります。費用の詳細については、気軽にお問い合わせください。
独自の動画プレイヤーを搭載しており、ファイルにそのままコメントやマーカーをすることができるため、静止画への指示だけでは伝わりにくい部分も、齟齬なく伝えることができます。もちろん360° 動画にも可能。
JECTORで社外に送ったデータがプレビューされると、自動的に通知がくるので、相手が確認したか否かがわかります。
国内外のメディアから寄せられる問合せに対し、迅速な対応ができる環境を求めていたという日本ブラインドサッカー協会。手間や時間がかからず、すぐにでも導入できるツールを探していたそうです。
そこで選んだのツールがJECTOR(ジェクター)。導入により、サッカーの試合終了後、最短2時間以内で日本のメディアに素材を提供できるようになったとのことです。過去の映像・画像もアップロードしておくことで、急なリクエストにも迅速な対応が可能に。
基本機能に加え、パートナーアカウントの人数やユーザー数、容量などにより費用が異なります。詳細については、JECTOR(ジェクター)の公式HPの「購入シミュレーション」を確認してください。
主にゲームやアニメ業界で使われているSave Point。ガントチャート、スレッド、Spine・3Dプレビューなど、制作工程を見える化&工数削減する機能によって、恩恵を受けることができます。
クリエイティブ制作のフローが統一化されていないことが主な要因で、クリエイターの隙間工数が増大していたというDeNAのゲーム事業部。個々の作業内容のマネジメントの効率化も急務だったことから、Save
Point(セーブポイント)の導入を決めました。
導入後、制作における業務フローの整理、進捗状況・制作点数の「見える化」が実現。やり取りのログや素材などの一元管理もできるようになったため、導入前よりもマネジメント業務が効率化しました。
2021年3月現在、Save Point(セーブポイント)の公式HPでは費用の詳細を確認できません。費用に関して知りたい方は、Save Point(セーブポイント)まで直接お問い合わせください。
3プロジェクトまでなら無料で使えるSMOOTHie。
ガントチャート、進捗度合いがわかるグラフ、チャット、登録ファイル管理といった最小限のシンプルな機能が搭載されています。
SMOOTHie(スムージー)の公式HPには導入事例が掲載されていませんでした。具体的な事例を知りたい方は、SMOOTHie(スムージー)まで直接お問い合わせください。
フリープランが無料、スタンダードプランが月額4,980円、プレミアムプランが月額9,800円、エンタープライズプランが月額19,800円となります。導入検討中の方は、まず「1G/3プロジェクトまで」が無料のフリープランを試してみましょう。
※2021年10月時点、公式サイトで税表記を確認できませんでした。
ドラック&ドロップで簡単に使えるカンバンボードが、直感的なタスク管理と、チームへの共有を可能にします。
また、他のツールにはない要素として動画制作に必須のPPM資料必須のを自動生成する機能があり、動画を中心とする会社や部署では、大幅な工数削減が期待できます。
synco(シンコー)の公式HPには導入事例が掲載されていませんでした。具体的な事例を知りたい方は、synco(シンコー)まで直接お問い合わせください。
利用する人数(アカウント数)により料金が異なる設定です。詳細はsynco(シンコー)の公式HPにあるフォーマットからお問い合わせください。
web制作会社は、「ブラック」と呼ばれることもしばしば。その理由としては、人(クリエイティブ担当者)の数に対して仕事が多い…などが原因で、残業や休日出勤が発生してしまうケースが少なくないことが挙げられます。
そうした問題点を解決して、ブラックな制作現場にならないようにするためには、以下に挙げるような課題をクリアすることが欠かせません。
そこで、上記5つの「課題」に対するそれぞれの「解決策」を、各ページでくわしく解説してみました。まずこのトップページでは、各ページの簡単な概要のみをまとめたので、気になる方は、ぜひ各ページでくわしい解決策をチェックしてみてください!
「スケジュール管理のコツを知る」「クラウドサービスを導入する」など、制作会社のデザイン作業を効率化させるために必要な対策を、くわしく紹介しています。
デザイン管理において起こりがちな問題や、課題を一覧で紹介。そのうえで、そうした問題や課題を解決するために有効となる対策方法をまとめました。
制作現場にとって究極の無駄ともいえる「先祖がえり」について解説。実際に先祖がえりで苦労した経験のあるデザイナーの割合をアンケートで調べているほか、具体的なトラブルや、対策法なども紹介しています。
進行管理が上手いWebディレクターの特徴を紹介。そのうえで、個々のスキルに頼ることなく会社全体で進行管理を改善できる方法について、解説しています。
Webディレクターに必要なプロジェクト管理スキルについて紹介!また、ツール導入によってプロジェクト管理改善を実現した会社の事例も紹介しています。
制作過程・進行過程において効率化できるポイントは多岐にわたります。上にあげたポイント以外にも、改善に着手したいポイントは多くあります。ツールで解決できるものも多数あるので、改めて自社にどんな課題があるかを見つめ直してみましょう。
クリエイティブの仕事をする上で、依頼主とのやり取りはかなり重要なポイントです。コミュニケーションが円滑に進み、認識を統一しながら進めていければよいですが、そう簡単には事が運ばないことも。特に広告に関しては、依頼主のイメージにも大きくかかわってくるため、バナーなど細部においてもすり合わせをしておくことがとても大事になります。
依頼主からメールが返ってこない、電話もなかなかつながらないといったコミュニケーション上のロスもありますし、イメージが伝わっておらず何度もやり直しになることで工数がかさんでいくというケースもあります。単なるディレクターのコミュニケーションスキル、というところだけではなく、管理の一環でリマインドの連絡を入れるスケジュールを組むといった対応が必要になってきます。
そもそも時間がない、という部分がこういったトラブルを積み重ねてしまう原因にもなるので、やはり作業工程における時間短縮・効率化を図っておくことも、余裕をもったコミュニケーションをする一つのコツと言えるかもしれません。
時間をかければ良いものができるわけではありませんが、限られた時間の中で品質を保っていかなければいけないのは制作会社の永遠の課題と言えるでしょう。またそれを社内・部門内で再現ができる状態にしておくことが必要です。
個々のスキルに依存せず、組織として品質を向上させるのであれば、工程・スケジュール含め管理をしていく必要があります。料金、単価を上げていくためには品質とスピードにおいて、常に高いレベルを保たないといけません。これが非常に難しいですが、逆に言えばしっかり管理されていれば、組織のメンバーで一定のクオリティを保つことができるので、評価も安定してくるでしょう。