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ゲーム開発・運用業界でプロジェクト管理ツールを導入した会社の事例を4つ紹介します。現在導入を検討中の方は、実際の導入企業の導入理由や効果などを参考にしてください。
アカツキはオリジナルタイトル『八月のシンデレラナイン』を中心に、多数のスマートフォン向けゲームを運営する会社です。「世界をエンターテインする。クリエイターと共振する。」をミッションに、ゲームを軸としたIPプロデュースカンパニーとして幅広く事業展開しています。
AdFlowは、制作現場におけるクリエイティブ業務を効率化する一元管理ツールです。AdFlowの開発会社であるクリエイターズマッチは制作会社でもあり、自社が携わる制作現場を業務効率化するためにツールを開発したという経緯があります。制作現場から生まれた管理ツールとして、現在は業界業種問わず多くの企業に役立てられています。
アカツキでは従来、提携している広告代理店から提供されていた情報管理ツールを利用していましたが、都度ログインしてプロジェクトの進捗状況を確認する必要があり手間がかかっていました。マーケティングメンバーや出向ラインを含め運営タイトル数が増えていくにつれ、自社主体で情報を一元管理できるルールを探していました。
アカツキでマーケティングを担当する窪田氏によると、一気通貫して自社内で情報を管理できるツールはAdFlow以外考えられなかったといいます。AdFlowには作業オーダー起票から制作物のバージョン管理、プレビュー、修正箇所のフィードバックまで、制作業務フローに対応した一連の機能が標準薔薇されています。それらの機能を使えば大幅な業務効率化が期待できるとして、AdFlowの導入を決めました。
AdFlow導入以降、アカツキではマーケターとデザイナーの間でのコニュニケーショントラブルが激減したといいます。案件ごとの進捗状況はAdFlowの画面上ですぐに確認でき、素材データも全て一元管理されているため「このバナー画像を修正してほしい」という依頼が発生してもメールやチャットを遡って確認はありません。結果として、1日あたりの業務時間が2時間ほど削減され、よりクリエイティブなコア業務に専念できるようになりました。
クラウドナインは、2014年に設立されたゲーム開発会社です。RPGゲームを中心に開発・運用に携わっており、2018年にはブラウザゲーム「HUNTER×HUNTER バトルコレクション」の運営を開始したことで有名です。
タスクワールドは、部署間およびスタッフ間における迅速かつ細やかなタスク連携をサポートするプロジェクト管理ツールです。直感的に認識しやすい操作画面で案件を視覚的に管理できるほか、ユーザー数5名までであれば無料で導入できる点も特徴です。
クラウドナインでは日々多くのプロジェクト管理に追われており、特にプロジェクト担当者の引き継ぎを円滑に進めなければならないという課題を抱えていました。他にも膨大なスケジュールやタスクの管理も大きな経営課題であり、これらを一つのツールで一本化して管理したいという声が社内から上がっていました。
クラウドナインでディレクター業務に携わる辻口氏はある日、グループ会社の役員からタスクワールドを紹介されたといいます。そのグループ会社は導入後すぐに有料アカウントに切り替えて情報管理の効率化に成功したという話を聞き、辻口氏もすぐにクラウドナインへの有料導入を決めました。実際にシステムの利用を始めてからも、その使いやすさを気に入っているといいます。
タスクワールドを導入してまだ間もないクラウドナインは、今のところはデジタル付箋のように便利なメモとして活用しているそうです。また、ディレクター業務に携わる辻口氏にとっては「オーバービュー」機能も役に立っており、今後は社内のチームメンバー全員に利用を普及させる予定とのことです。最終的には引き継ぎ業務を効率化することに加えて、タスクワールド上で業務報告を一本化することも目指しています。
Calculusは、法人向けにホームページ制作や集客、Webシステムやスマホアプリの開発など幅広いITソリューションを提供する会社です。デザイナー3名、エンジニア4名、マーケター2名が在籍する少数精鋭のプロ集団で、ベトナムとバングラデシュに専属ラボを持ちます。
タスクワールドは、部署間およびスタッフ間における迅速かつ細やかなタスク連携をサポートするプロジェクト管理ツールです。直感的に認識しやすい操作画面で案件を視覚的に管理できるほか、ユーザー数5名までであれば無料で導入できる点も特徴です。
Calculusディレクターの田原氏は、自社内ではWeb・システム・アプリ開発など様々な事業に携わ流と同時に、複数の法人でCTOを務めるビジネスパーソンです。多忙を極める田原氏にとって、自分が関与しているプロジェクトを管理するツールは必要不可欠であるため、以前から10種類近いプロジェクト管理ツールをトライアル利用してきたとのことです。
田原氏が複数のプロジェクト管理ツールを試して気づいたのが、「かんばん形式であること」と「タイムラインが見やすいこと」の2点をクリアするツールが少ないということでした。この2つの特徴は田村氏が特に重要視するポイントなだけに、なかなかどのツールを本格導入するか決まりませんでした。最終的にタスクワールドを含む2つのツールで迷った際に、タイムラインの見やすさがより優れていたタスクワールドに決めたといいます。
タスクワールドの機能の中でも特に役立っているのが、「タイム計測」機能だといいます。リモート環境下で複数のチームメンバーと協働するうえで時間管理は必要不可欠です。ベトナムやバングラデシュのラボで働く開発メンバーに東京からディレクションを出し、タスクワールドで作業時間を管理するという方法で、高品質なサービスを提供できているとのことです。
フィグニーは、xRアプリケーション開発(VR/AR)を中心に事業を展開するIT企業です。他にも、3D/CG制作やWebアプリケーション・スマホアプリ開発など、幅広い事業領域で総合的にITサービスを提供しています。
NotePMは、社内メンバーが様々な情報を書き込み、編集し、検索・閲覧できるストック型のナレッジ一元管理ツールです。フォルダ機能やタグ機能を活用すれば情報を自由に整理できるほか、Microsoft TeamsやSlack、ChatWorkといった主要チャットツールとの連携も可能です。
フィグニーでは当初、担当者ごとにバラバラの管理ツールを利用していました。社内では常に複数のプロジェクトが進行しているなかで、プロジェクトAの担当者はBacklog、プロジェクトBの担当者はGitHub、プロジェクトCの担当者はScrapbox、というように情報管理ツールが属人化されていたため、社内に散在する情報が共有されにくい状況でした。
同時並行で進められるプロジェクト情報を一元管理するために、フィグニーは無料オープンソースから有料wikiまで合計7種類の管理ツールを比較検討しました。その中でも、ユーザーごとにアクセス権限を自由に設定できる点や、運用プランが自社のニーズと合致した点から、最終的にNotePMを選んだといいます。
NotePMでプロジェクト情報を一元管理するようになってからは、欲しい情報を検索するのにかかる時間が大幅に短縮されたといいます。「新規プロジェクトを立ち上げる際は、はじめにNotePMにアカウント情報を書いて議事録フォルダを作る」という社内ルールを徹底したことにより、導入後スムーズに実用段階に移行できたとのことです。