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メーカー業界でプロジェクト管理ツールを導入した会社の事例を5つ紹介します。現在導入を検討中の方は、実際の導入企業の導入理由や効果などを参考にしてください。
サンスター株式会社は、G.U.MやOra2をはじめとするオーラルケア商品の製造で業界を牽引するリーディングカンパニーです。オーラルケアの他にも、玄米菜食や青汁など身体の健康を支える商品お製造も手がけています。
Backlogは製造・開発分野の他にも、人事総務やマーケティングなど幅広いビジネス分野においてチーム内の円滑なコミュニケーションを促進するツールとして活用されています。基本的なタスク管理機能はもちろんのこと、36種類のキャラクターアイコンなどメンバー同士のコミュニケーションを促す工夫が施されています。
サンスター株式会社のマーケティング部門では、自社ウェブサイト内のコンテンツを頻繁に更新するため、更新の旅に代理店との綿密なコミュニケーションが必要でした。新規コンテンツの企画構成からリリースに至るまでの作業工程が多いため、社内担当者と代理店との間で認識のズレやタスクの対応漏れが発生しないような対策が不可欠でした。
Backlogの導入を決定づけたポイントは2つあり、ひとつはWikiと呼ばれるメモ機能です。Wikiはプロジェクトメンバー間で容易に共有が可能なメモ機能で、これを活用することで代理店との間で頻発していた「言った、言っていない」等のコミュニケーションエラーを防止できます。2つ目のポイントはファイル機能で。製作に使うファイルはBacklogを通じて共有することで、共有時の日付が記録されます。これによって、データを渡したかどうかがひと目で分かり、担当者変更時の引き継ぎにかかる工数も格段に削減できます。
サンスター株式会社はBacklogのWiki機能を備忘録として活用し、代理店に作業を依頼した背景から納期変更時の注釈まで様々な事項をメモしています。これにより、広告代理店と認識を合わせながら情報共有やタスク管理ができるようになり、更新頻度の高い自社ウェブサイトのコンテンツを目標納期の通りに更新できるようになったといいます。
カゴメ株式会社は、調味食品、保存食品、飲料など食品分野で幅広く事業を展開している食品メーカーです。1899年の創業以来、1世紀以上にわたって国内の食品業界を支えており、現在の従業員数は2000名を超えます。
OBPM Neoは日本国内のプロジェクト管理ツールで唯一、プロジェクトマネジメントに関する知識や手法を体系的にまとめた国際標準の知識体系「PMBOK」に準拠するITソリューションです。品質、コスト、スケジュール、要員管理、リスク管理、コミュニケーション、調達管理などあらゆるプロセスを一括管理できます。
カゴメ株式会社では2000年に社内システムのオープン化を始めて以来、スケジュール管理や要員管理が複雑化し、システム開発・改修に関する課題が増加しました。要員別の進捗状況は全てExcelに転記して手作成されるなど非効率的な業務が続いており、大幅な納期遅延といった大規模なクレームを未然に防ぐためにも統合型システムの導入が必要でした。
OBPM Neoに関してカゴメ株式会社が注目したのが、プロジェクト管理と要員管理を一括して行える使いやすさです。OBPM Neo導入前から社内で実績を報告するルールはあったものの、OBPM Neo導入後はそれまで不可能だった作業工程別の計画作成も可能になり、要員ごとの負荷調整も一元管理できるようになりました。細やかな要因管理によって業務プロセスを社内で標準化し、品質改善を目指しました。
OBPM Neoを活用し、プロジェクト管理方式を社内で標準化することで、日々の要員管理が効率化され、日々のプロジェクトを迅速に進めることが可能になりました。カゴメ株式会社では外部ベンダーに一括委託する大規模開発から、障害対応など数日以内での対応が求められる細かい改修案件まで様々なプロジェクトが発生します。そのため、プロジェクトごとのスケジュール作成から社員のアサイン、工数計画まですべて一元管理できるOBPM Neoは非常に役立っているといいます。
効果150w
株式会社荏原製作所は、風水力事業、精密電子事業、環境事業などに必要な産業機器を手がけており、風水力事業分野における産業用装置は世界市場で60%のシェアを持つなど、日本を代表するメーカーです。現在は世界16の工場で、年間90万台以上のポンプを製造するグローバル企業としてインフラ構築に貢献しています。
タスクワールドは、Netflixやフォルクスワーゲンなど各業界で世界を牽引する企業に導入されており、TechCrunch、Business Insider、ハフィントンポストなど様々な主要メディアから高く評価されているプロジェクト管理ツールです。アメリカ・ニュージャージの本社に加えて、ベルリン、パリ、東京、ソウルにオフィスを構えるなどグローバル展開にも注力しています。
株式会社荏原製作所の「ものづくり人材課」は社内でも比較的新しく設立された部署で、当初は部署内はプロジェクト管理体制が確立しておらず、各メンバーが部署全体の案件進捗状況を把握するのが極めて困難でした。部署内の案件の状況を整理し、メンバー各々が何の業務に取り組まなければならないのかを可視化するためには、プロジェクト管理ツールの導入が必要でした。
株式会社荏原製作所が数あるタスク管理ツールの中からタスクワールドを選んだ最大の理由は、ガントチャート機能です。タスクワールドのガントチャート機能では、タスクごとに期日を設定することが必須となります。この機能を通じて、チーム全体で時間の使い方を見直し、期日に対して高い意識を持つことを目的としてタスクワールドを導入しました。
タスクワールドの導入後は、チーム間で業務の見える化に成功し、部署内の納期通りに案件を進められるようになったと、株式会社荏原製作所の「ものづくり人材課」担当者は語ります。特に、各タスクにかかった所要時間を計測・集計する機能は、タスクごとの工数を記録し次回以降に活かすうえで非常に役立っているといいます。
株式会社フューチャーゲートは、コスメやヘルスケアに関する美容製品の企画・製造・販売まで行ってに手がけるメーカーです。「NOCOR(ノコア)」という自社ECサイトを運営しており、女性の妊娠線や肉割れといった肌のダメージに効果的なアフターケア専門商品を取り扱っています。
Stockは、シンプルな機能が特徴的なチーム情報管理ツールです。従来のチャットツールと異なり、重要な情報が流れていくことがなく、タスクの抜け漏れを防止します。他にも、ノート機能など一部の機能はオフライン環境でも利用可能、ビジネスチャットツール「Slack」と連携可能、一度削除したデータも30日間は保存される誤削除防止機能など、「あったらうれしい」という役立ち機能を搭載したソリューションです。
株式会社フューチャーゲートは、一部実店舗にて製品販売を実施しているものの、基本的にはECサイト上での製品販売で事業を展開してきた企業です。そんな中、サイト改善に必要不可欠とも言える「試作内容」と「その結果」という情報を、従来のツールではストックできないことに課題を感じていました。期間限定キャンペーンの企画や実施、商品配送時に同梱するチラシ制作など、同時進行で動く複数の施策の効果を可視化できるツールの導入が必要でした。
Stockには、上述した「試作内容」と「その結果」を簡単に蓄積し、チーム内でノウハウを共有するための機能が備わっていることが導入の決め手となりました。株式会社フューチャーゲートの担当者曰く、Stockは非常に使いやすいシンプルなデザインのため全メンバーがすぐに使いこなせるようになり、簡単に情報を残せる、かつ残した情報に簡単にアクセスできるというメリットが、解決したかった課題と合致したとのことです。
Stockを導入して以降、株式会社フューチャーゲートではウェブサイト改善の試作内容とその結果に関する情報を蓄積できるようになり、従来に比べて施策をより適切に分析・評価できるようになり、次回以降の施策を効果的に練れるようになりました。さらに、Stockのメッセージ機能やファイル管理機能を活用することで、それまで以上に簡単に自社ノウハウにアクセスできるようになったといいます。
効果150w
日産自動車株式会社は「人々の生活を豊かに」を企業理念に掲げて、世界の自動車業界を牽引するリーディングカンパニーです。世界20ヵ国以上に生産拠点を構え、160ヵ国以上でサービスを展開しています。
kintoneは、散財するエクセルや電子メール、紙媒体の書類など自社の情報資産を一元管理できるITソリューションです。SNSのようなコミュニケーション機能とエクセルのようなデータ管理機能を兼ね備えているほか、誰でも簡単に使える高い操作性、ニーズに合わせた豊富な拡張機能などで業務の見える化をサポートします。
日産自動車には各国から調達してきた自動車部品ごとの価格情報や車種を比較できるようなシステムがなく、基幹システム内の膨大な情報を手作業で収集・加工する必要がありました。グローバル規模で生産拠点を展開する大企業だからこそ、生産拠点ごとに為替レートを参照して調達価格を計算するのには非現実的な工数がかかっていました。
上記のような課題を抱えた日産自動車がkintoneに目をつけた理由は、その高いコストパフォーマンスと操作性でした。kintoneの導入に携わった日産自動車の購買管理部・塩田氏によると、kintone導入で期待される費用対効果は従来のインフラ開発と比較して「ありえないくらいに高かった」とのことです。加えて、ドラッグ&ドロップだけで簡単に仕組みを作れる操作性の高さも、kintone導入を決定づけたポイントといいます。
日産自動車はkintoneを活用して、基幹システムから価格情報や車種情報を取得するアプリ、為替情報を取得するレートマスターアプリ、取得した情報を統合するアプリなどを作成し、大幅な作業効率化に成功しました。加えて、アプリを使えば誰でも同じ作業ができるため、従来の課題であった作業の属人化も防止できたといいます。今後は海外拠点も含めて、社内外でのkintone活用を推し進め、さらなる業務効率化を実現する見込みとのことです。